為替や経済をユーロから学ぶ1

あなたが為替市場に精通しているならば、日本はヨーロッパに「似ている」ことはよく知られている。
戦後のドイツの状況に似ている、フランスと中央集権的な構造は類似している、イギリスも島国なので似ている、食文化は地中海の世界に似ている、といったように社会的および文化的類似点は類似しているかもしれず、おそらく、歴史のある国には共通のポイントがあるのだろう。
比較的新しく作られた国の開拓してきた米国は、あまりにも異質であり、日本とヨーロッパは比較的似ているように見えるかもしれない。
違いを探すなら、これもそこにある。
私はが思う類似点は、日本人の持つヨーロッパへの憧れの気持ちかもしれないが、為替市場を見るヨーロッパと日本で似ていると感じる。

レートを見ると、ドイツのマルクと日本の円は比較的安定している。
強度には若干の違いがあるが、円高といえば、それはマルク高でもあり、ドル安であり、円安だとマルク安になり、ドル高になるという関係が見られた。
交換市場に詳しい人は、円とマルクのの為替レートが約60-80円の間の感覚になっている。
この範囲から抜け出すためには、特別な状況だけだ。
1990年頃にマルク高が約90円になった理由は、東ドイツと西ドイツの歴史的事件が統合されており、旧東ドイツの人々の消費ブームが発生した。

為替市場の安定の背景には、経済的裏付けもあった。
ドイツと日本はともにヨーロッパとアジアの中心にあり、成長の中心で、輸出競争力があり、貿易による黒字は常にあった。
インフレ率は何よりも低いレベルで安定して大きかった。
日本では、石油ショックなども労使双方の協力を得て、比較的小さいインフレだった。
インフレ抑制に関するドイツのコンセンサスは、戦前の経験から強く、強い独立性を持つ連銀のインフレを抑制するための強烈な措置が取られている。
一般的な購買力平価を計算したとしても(日本のものを1マルクどれくらい買うことができるか)
あまり変化はあらなかった。

マルクと他の欧州通貨の統合によって生まれたユーロは、産まれてから一貫して弱い。
その間、円は強く、ユーロと円の為替相場は円高水準である。
それを古いマルクに戻すと50円まで円高に高騰している。
1995年のスーパー円高時期と比較しても円高だった。
古いドイツのマルクを経験した人からは考えにくいものだった。
変化したのは何なのか?

近年、ドイツの経常収支(元東ドイツとの統合などの所得移転の会計方法は変わっているが)は、余剰の黒字は急激に減少している。
ユーロ全体としては、黒字であり、アメリカのように赤字の大きさが拡大し続ける事態とは異なる。
ユーロの減価償却に関する最近の理由は次のとおりだ。
貿易黒字や経常収支黒字ではなく、資本収支赤字だ。
外国に欧州の投資資金が出ている。

為替市場の解説を見ると、この資本流出にはいくつかの理由がある。
アメリカの経済は成長機会があるが、欧州は停滞している。
ハイテクとバイオ、財務などの成長分野では、アメリカが事実上の基準になっており、欧州の会社が早急に回収するために米国企業を買収している。
他には、ヨーロッパ内の問題として、厳格な制度や高い福祉負担などによる高税金など、ビジネス活動の制限が大きいことにうんざりしていて、高い自由度のあるアメリカに逃げていると言われている。
心配する理由として、ユーロ制度自体が崩壊しているという見方もある。
イギリスもユーロを脱退した。
政府が単一の通貨を管理しようとしても、政治家の考えはあまりにも異なっており、うまくいかない。
各国の利己的な考えが噴出し、通貨が再びバラバラに戻ると思う。
その不安定で嫌になるのだろう。
中央銀行の弱体化により声が高まっている。
ドイツ連邦準備銀行は、政府から独立しており、インフレコントロールを厳しい姿勢で行われたが、現在のECB(欧州中央銀行)は様々な国々からの集まりでもあり、私はそれに強い態度をとることができないので、インフレのリスクが高まっていると思う。
資本勘定赤字の理由は、先程あげた原因から欧州の企業と個人はヨーロッパ以外に、アメリカに投資して、最近のアメリカの株式が高くなり必要な資金が高価になっているからだろう。

アドマックス