HTMLソース文書内では、2カラムのレイアウトを採用しており、その構造はメインカラムが先行し、それに続いてサイドバーが配置される形をとっています。このような配置は、ウェブページのデザインにおいて、情報の適切な整理や視覚的なバランスを実現するために利用されています。こちらのページでは、他のページでは割愛されている細かな点について、詳細に言及していきます。
まず、幅固定の2カラムレイアウトに関して述べます。これはブログなどでおなじみのデザインであり、メインコンテンツとサイドバーの二つのコラムが設けられています。また、サイドバーは左右どちらに配置することもでき、デザインの変更や柔軟な情報配置が可能です。このレイアウトは、特定の幅に固定されたコンテンツ表示のために有用であり、情報の整理や読みやすさを重視する場合に適しています。
次に、幅可変の2カラムレイアウトについて説明します。このレイアウトは、幅が可変であるため、異なるデバイスや画面サイズに合わせてコンテンツを調整するのに役立ちます。メインカラムとサイドバーが並列に配置され、柔軟な情報表示が可能です。また、サイドバーの配置も左右に変更できるため、コンテンツの重要性や表示効果に合わせて調整することができます。
そして、メインカラムの幅が可変である一方で、サイドバーの幅を固定した2カラムレイアウトも存在します。このデザインでは、サイドバーの幅が一定とされ、残りのスペースがメインコンテンツに割り当てられます。サイドバーは依然として左右どちらに配置することができ、特定の情報を目立たせたり、広告表示を行ったりする際に重要な役割を果たします。
ここで紹介するサンプルの実装においては、示されているHTMLに対してCSSを適用することで、前述した2カラムのレイアウトを実現します。CSSはウェブページのデザインやスタイルを指定するための重要な要素であり、コンテンツの配置や見た目をカスタマイズする際に利用されます。これによって、読み手にとって分かりやすく、魅力的なページを提供することが可能となります。
HTML
<div id="container">
<div id="boxA">
A(ヘッダ)
</div>
<div id="boxB">
B(メインカラム)
</div>
<div id="boxC">
C(サイドバー)
</div>
<div id="boxD">
D(フッタ)
</div>
</div>
HTMLの構造は以下の通りです。実際に制作する際には、より適切な識別子(title、header、content、main、sub、menu、nav、footerなど)を使用してください。
コンテナブロックは、4つのボックスを包含しており、これによって全体の構造が形作られます。このコンテナブロックは、全体の幅を設定したり、全体を中央に配置する際に利用されます。同時に、4つのボックスは、位置指定やマージンなどのスタイリングにおいて、このコンテナブロックの内容の辺を基準にして調整されます。
ボックスAは、ブログのタイトルなどが収められるスペースです。ここではh1要素を使用してマークアップすることが最適です。これにより、タイトルが適切に強調され、読者にアピールされるでしょう。
ボックスBには、メインコンテンツとして本文などが想定されています。ここでは、メニューよりも前に本文が配置されるように注意します。読者にとって重要な情報である本文が先行することで、サイトのコンテンツにスムーズにアクセスできるよう配慮されています。
ボックスCには、メニューリストやカレンダー、広告など、ブログにおいて本文以外の要素が収められます。読者がさまざまな情報にアクセスできるようにするため、これらの要素は適切に整理されて配置されます。
ボックスDには、著作権表示などの情報が記載されます。このボックスでclearプロパティを使用することで、要素の配置が適切に制御され、ページ全体のデザインが保たれます。
この特定のレイアウトは、幅固定の2カラム構造を採用しています。コンテンツの横幅は700pxとして定義されており、ウィンドウ幅が狭くなった場合でも、横スクロールが表示されることなく、レイアウトが崩れることはありません。これにより、読者は異なるデバイスや画面サイズで快適な閲覧体験を享受できます。
同様に、幅固定の2カラム右サイドバーのレイアウトも用意されています。右サイドバーの配置により、関連情報や追加のコンテンツを表示するスペースが提供され、読者の関心を引きつける要素が強化されています。
ステップ 1. 中央寄せ
#container {
width:700px;
margin-left:auto;
margin-right:auto;
}
div要素をブロックレベルの要素として取り扱う際、その配置を中央に調整するには、widthプロパティと共に左右のマージンにauto値を設定します。この設定によって、左右のマージンは等しい値に自動的に調整され、その結果として要素は中央に位置するよう調整されます(詳細は10.3.3を参照)。この中央寄せ指定は、特に左右のカラムを含むコンテナブロック、ここでは#containerと呼ばれる要素に適用されます。
ただし、WinIE5.5以下やIE6のQuirksモードでは、マージンのauto値に対応していないという制約があります。しかし、IEブラウザには別の方法として、text-align:centerプロパティを利用することでブロック要素を中央に配置する際のバグが存在します。このバグを利用することで、これらのブラウザでもブロック要素を中央に配置することができます。
また、特筆すべきは、text-alignプロパティの指定がボックス要素の配置に影響を与える点です。特にIE5においては、このプロパティの影響が顕著であり、要素の配置に異常をきたす可能性があります。
body {
text-align:center;
}
#container {
width:700px;
margin-left:auto;
margin-right:auto;
text-align:left;
}
body要素に対するtext-align:centerの指定は、Internet Explorer 6(以下、IE6と表記)において特定の挙動を引き起こします。この挙動は、要素内のブロック要素である「div#container」を中心に配置するものです。しかしながら、このままの状態では、ブロック要素の配置だけでなく、内部に含まれるテキストまでもが中央揃えとなってしまいます。そのため、我々は「#container」に対してtext-align:leftという指定を行うことで、テキストの配置を左揃えに再設定する必要があります。
この調整によって、要素内のブロック要素は引き続き中央に配置されますが、テキストに対しては左揃えが適用されます。こうすることで、要素全体のレイアウトはバランスが取れ、見やすさが確保されます。IE6の特有の動作に対する適切な対応策を講じることで、クロスブラウザの互換性を保ちつつ、ユーザビリティを向上させることができるでしょう。
なお、この調整においては要素とテキストの配置に関するバランスを取ることが重要です。要素の配置だけでなく、内部のテキストの配置も考慮に入れることで、ウェブページ全体のデザインが一貫性を持ち、視認性が高まることが期待されます。このような微調整が、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、サイトの信頼性を高める一環となるのです。