ステップ 2. 幅と浮動小数点数を指定する
#boxB {
width:500px;
float:left;
}
#boxC {
width:200px;
float:left;
}
#boxD {
width:100%;
clear:left;
}
ボックスBおよびCには、浮動(float)を適用して、これらの2つのボックスを水平に配置します。一方、ボックスDには、浮動をクリアする(clear)指定を与えます。なお、ボックスD内のwidth:100%の設定は、Internet Explorer 6(以下、IE6と略します)の特定のバグに対処するためのものです。
ボックスBとCの幅は、コンテナブロックの幅と同じに設定されています。これにより、ボックスBとCがコンテナ内で適切に配置されることが保証されます。ボックスBおよびCには幅(width)が指定されていますが、これらにはpaddingやborderの指定は行われていません。これは、要素の幅を制御するために幅以外のプロパティを使用せず、コンテンツの表示に専念するためのものです。
この配置手法によって、ボックスBとCは横に並び、同じ行に配置されます。一方、ボックスDは浮動をクリアする指定が行われているため、他の要素と干渉せずに独自の行を形成します。特に、IE6ではwidthプロパティの振る舞いに関するバグが報告されており、そのバグに対処するためにボックスD内のwidth:100%という指定が行われています。
最終的に、これらの要素とプロパティの組み合わせによって、ボックスB、C、およびDが適切に配置され、コンテナ内での整然性が保たれることが期待されます。このアプローチは、要素の幅や配置に関する複雑な制御を行う際に、クロスブラウザの互換性を考慮しつつ、スタイリングを行う上での一般的なベストプラクティスの一例と言えるでしょう。
固定幅 2 列の右サイドバーのサンプル
サイドバーの左右を入れ替える
body {
text-align:center;
}
#container {
width:700px;
margin-left:auto;
margin-right:auto;
text-align:left;
}
#boxB {
width:500px;
float:right;
}
#boxC {
width:200px;
float:right;
}
#boxD {
width:100%;
clear:right;
}
float と clear の値を right に変更するためには、HTML や CSS のコード内で適切なスタイルを設定する必要があります。以下に例を示します。
HTML:
html
Copy code
<div class="example">
<!-- ここにコンテンツが入ります -->
</div>
CSS:
css
Copy code
.example {
float: right;
clear: right;
}
この例では、example クラスを持つ要素が右寄せされ、またその要素の右側に対する浮動要素のクリアも設定されています。必要に応じて、実際のコンテンツや要素名に合わせて適切にコードを調整してください。
メイン列とサイドバーの間に10ピクセルのパディングを追加します
#boxB {
width:490px;
float:right;
margin-left:10px;
}
#boxC {
width:200px;
float:right;
}
#boxD {
width:100%;
clear:right;
}
コンテナブロックの幅において、ボックスBの幅は490px、それに右マージン10px、さらにボックスCの幅が200pxとなります。この配置によって、コンテナブロックの幅は全体で計算され、バランスの取れたデザインが実現されます。特に右サイドバーの場合は、float(浮動)とclear(クリア)の値をright(右側)に変更する必要があります。
floatとmarginに関して、特にIE6では注意が必要です。左フロートされたボックスに対して左マージンを指定すると、指定した値の2倍のマージンが生じるという厄介なバグが存在します。ただし、左フロートの前にさらに別の左フロートがある場合、後の左フロートに左マージンを指定しても2倍にはならないようです。右フロートの場合も同様で、最初に右フロートしたボックスの右マージンが指定した値の2倍になってしまいます。
特にバージョン5.xおよび6.0のブラウザでは、フロートの左右マージンが指定した値よりも大きくなるという問題が発生します。このため、できる限りfloat:leftを指定したボックスにはmargin-leftを指定せず(0に設定する)、またfloat:rightを指定したボックスにはmargin-rightを指定せず(0に設定する)ように注意しましょう。これにより、余分なマージンが発生する問題を回避できます。このバグに対処することで、ウェブページのレイアウトやデザインがスムーズに表示されることが期待されます。
バグの詳細に関する情報によると、特定の状況下で発生する浮動小数点数(float)に関連する問題について、一つの解決策が見出されたようです。この問題は、display:inline(インライン表示)を指定した際に、floatを適用したボックス内で発生するとされています。しかしながら、このバグは、修正策を見つけることで回避可能なようです。
調査の結果、CSS2の仕様に関する情報によれば、フロート(float)を適用したボックスの表示に関する取り決めが明記されています。具体的には、フロートされたボックスのdisplay(表示方法)は、強制的にブロックレベルな値に変更されるとされています。従って、この仕様に基づくと、display:inlineを指定したことによって問題が発生する可能性は低いとされています。
また、CSS2仕様書の日本語訳においても、'display'、'position'、および'float'に関連する事項が詳細に解説されています。この解説によれば、ウィンドウの幅によって全体の幅が可変する2カラムのデザインにおいて、パディングやマージン、ボーダーの単位を%で指定することにより、「カラム落ち」と呼ばれる表示の崩れを防ぐ方法が提案されています。この方法は、幅可変なデザインにおいて、適切な表示を維持する上で重要なポイントとされています。
さらに、幅可変な2カラムデザインにおいて、右サイドバーを配置する際には、ダブルフロート型のアプローチを採用することができます。この方法では、2度のフロート指定を利用してサイドバーをレイアウトすることが可能とされています。
以上の情報により、特定のバグに関する解決策や、幅可変なデザインにおける適切なスタイリング手法について詳細に理解することができます。CSS2の仕様書の詳細な解説を通じて、デザイナーや開発者はより効果的なウェブページの構築と表示を実現するための手段を手に入れることができるでしょう。
ステップ1. 中央寄せ方法1
body {
text-align:center;
}
#container {
width:96%;
margin-left:auto;
margin-right:auto;
text-align:left;
}
コンテナブロックの幅は、ウィンドウの幅に相当するbody要素の96%となるように設定されています。同時に、左右の余白はそれぞれ2%ずつ確保されます。このデザインの配置においては、marginのautoプロパティとtext-alignプロパティは、幅が固定されている状況において適切な効果を発揮します。
しかしながら、この中央寄せ方法は、おすすめできない方法とされています。なぜならば、このアプローチは一見簡単そうに思えるかもしれませんが、要素の中身が異なる長さを持つ場合や、レスポンシブなデザインを適用する際に問題が生じる可能性があるためです。
幅を固定したまま要素を中央寄せすると、コンテンツの長さによっては正しく配置されないことがあります。また、異なるデバイスや画面サイズに適応させるためには、幅を固定するアプローチは柔軟性に欠けるため、適切なレスポンシブ性を持たせるのが難しくなります。
そのため、コンテンツの中央寄せを実現する際には、幅の固定ではなく、フレキシブルな方法を検討することが重要です。例えば、CSSのFlexboxやGridなどのレイアウトモジュールを利用することで、異なるコンテンツに対しても適切な配置を保つことができます。これによって、デバイスの多様性や画面サイズの変化にも対応できるレスポンシブなデザインを実現することが可能となります。
総括すると、コンテナブロックの幅と中央寄せ方法に関する選択は、デザインの柔軟性と正確な配置をどれだけ重視するかにかかっています。将来の変更や多様なデバイスに対応する必要がある場合には、幅の固定に頼らず、より柔軟性のあるレイアウト手法を検討することが、良いデザイン実現への一歩と言えるでしょう。