今から18年前ほど昔、私はNHKで面白い番組を見ていた。
現在、ロシアでは、そ物々交換でない限り、物は得られないと言っている。
どうやら、だいぶ昔の夏の通貨危機によりルーブルが暴落し、インフレが深まったため、当局は通貨供給を極端に抑えているのが原因のようだ。
信じられないが、ロシアの大企業は社員に、賃金を支払わずにに現物を渡していた頃があった。
社員はそれをの他の物品と交換する。
最先端の化学プラントの社員は休憩時間には、何かをバケツで交換することを求めていまた。
会社間の取引についても同じである。
現金は原材料の購入には使用ぜず、タイヤ工場は、タイヤと引き換えに生ゴムと交換。
契約書に金額の記載がない。
その代わりに交換品が書かれている。
これは非効率的な旧世代のシステムだが、そのような景色は今は偉大な国と呼ばれていたロシアでは、かつてはいつものように行われていたのだ。
かなり漫画的だが、他人事は思えない。
我々は常識のように経済を考えているが、想像もできない恐ろしいものがあるかもしれないと私には思える。
確かに、当時は、お金に関連する画期的な出来事があった。
その一つが電子マネーの登場、もう一つは純金の価格の暴落、崩壊。
この2つの物事は、マネー経済が一歩前進したことを意味し、また、お金はついに本性を露わにしたことだ。
何故金の価格の下がったかは、ヨーロッパのいくつかの中央銀行が金を売り始めたからだ。
当時、スイス、オランダ、最後に、イギリスが最終的に金を売却することにした。
もともと、中央銀行が金を所有していたのは、金本位のシステムだっただけである。
過去に中央銀行は所持していた金と、交換券としてとして紙幣を作った。
だからこそ、中央銀行は金を貯めなければいけなかった。
しかしながら、その場合、紙幣印刷にを制限ができ、急速に増加する資金需要に対応することができないため、結局、銀行は金とコインやお札の関係を断ち切ることにした。
要するに、持っていた金量にかかわらず、紙幣を印刷できるようになることが決定された。
この時点で、中央銀行はお金を持つ必要はなかった。
だが、まだ、金は物凄い価値があると考えられてたし、世界中の中央銀行の資産として適していると考えられたので、引き続き金を保有していた。
しかしながら、インフレは起こりにくく、国民の本物に投資する動機は年々後退している。
元来、金の魅力の低い化学反応性と高い導電率は、後にできた合金と加工技術に取って代わった。
貴金属の需要あるが、人気はプラチナやその他の選択肢に移行するが、工業原料としての価値は、パラジウムや他の金属に追いかれるようになった。
このように、金の価値はどんどん下がっている。
次に、もし中央銀行が所持していれば中央銀行が損することになるので、つまり、売る以外に選択肢がない。
このため、決断はむしろ遅すぎた。
この流れは将来変化しないと多くの人が考えている。
以前は金がお金として使われたのは理由がある。
金がお金の中心となる前の古代では、石と貝はお金の役割を果たしてきて、時には銀が使われ、唐辛子があ航海中のお金の代用品なこともあった。
だが、それらを押し出して資産の王になったのは、金はその代用品より優れた通貨としての魅力を持っていたからだ。
科学的安定性は価値の保存に適していて、希少性とその輝きは、人々が持ちたいと望むには十分であった。
その魅力は世界で普遍的だったので、金は貿易に使われた。
しかしながら、金本位のシステムの放棄以来、紙幣は金から離れていった。
今の人々は通貨として紙やただの金属を崇拝している。
まるで神が紙の中に住んでいるかのように、人々は紙のために競争する。
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