あなたが慣れ親しんだ設定は、すでに過去のものなのかもしれない...？ドラえもん
作者自身も認めているように、『ドラえもん』のさまざまな設定は、連載中にさまざまに変化している。
その象徴的な例が、作者自身が「混乱したドラえもんの設定の決定版」と称した1995年の映画「2112 ドラえもん誕生」である。
この映画では、これまで "常識 "とされてきたドラえもんのさまざまな設定が、新たな設定に置き換えられている。
ここでは、その他の様々なドラえもんの設定の新旧設定をまとめてみました。
(ストーリーは順次追加していく予定だ～)
ドラえもんは、なぜネズミが嫌いなのか」
むかしむかし
本物のネズミに噛まれたことがある。
今は
ネズミ型ロボットが間違えてドラえもんの耳を噛んだから。
ドラえもんがネズミを嫌う理由は、「ネズミに耳をかじられたから」というのは、とても有名な話だ。
天声人語コミックス11巻の巻末にある「ドラえもん大百科」で明かされて以来、様々な企画ページやアニメの特番でこの事実が繰り返し語られてきたが、それはもう昔の話。
それが覆されたのが、前述の1995年の映画「2112年ドラえもん誕生」である。
セワシは粘土でドラえもんの人形を作っている。
しかし、耳の形がうまく作れない。
ネズミのロボットは彼の命令を誤解し、本物のドラえもんの耳をセワシの作ったドラえもん人形の耳のようにしようとしたのだと思い、ドラえもんの耳をかじり始める。設定がややこしかったので、そのまま少し（かなり？ちょっと(すごく？)複雑な設定を作ってみました。
ドラえもんのしっぽを引っ張るとどうなるのか？ドラえもんのしっぽを引っ張るとどうなるのか？
むかしむかし
姿を消してしまうのだ。
現在
すべての機能が停止する。
[解説】『ドラえもん』連載初期、ドラえもんは自分の尻尾を引っ張って消えることができた。
この設定は第1話（小学2年生版、FFランド1巻に収録）から見ることができます。
ただし、「？
引っ張る と、"ピタッ "と消えます。
もう一度引っ張ると現れる。
これは便利だと思い、物語にしたのだが、あまりに便利すぎて困りました。
主人公がピンチになるたびに尻尾を引っ張って消えてしまっては、おもしろくない。
この設定は、物語から外すことにしたんだ。
(「天声人語コミック」藤子・F・不二雄氏の解説より： アニメ版2112年ドラえもん誕生』より)
...ということで、この設定は消滅してしまいました。
しかし、現在発売中の「てんとう虫コミックス」にはいくつかの話が収録されているので、この設定を知っている方も多いのではないだろうか？
現在では、しっぽを引っ張るとロボットが機能しなくなる、という設定がおなじみだ。
ドラえもんは猫型ロボットだが、なぜ青いのだろうか？ドラえもんは猫型ロボットなのに、どうして青いんだろう」◆「ドラえもんは猫型ロボットなのに、どうして青いの？
むかしむかし
消えた耳を見て青ざめたからだ。
今はね。
耳を失って三日三晩泣き続け、振動でメッキが剥がれたからだ。
この設定は、コロコロコミックに連載されている「ドラえもん大百科」（小倉洋二著）にて初出。
(ちなみに、青くなる前が何色だったかは、ここでは説明されていない）。
テンコミックス第11巻に収録されている「ドラえもん大百科」でも同様だ。
ドラえもんがかつて黄色だったのは、1980年正月に放送されたアニメ『ドラえもんびっくり大百科』が最初だと思いるが、ご存知の方は情報をお待ちしている)
このインパクトのある設定は一般にも広く知られるようになったが、映画「2112年ドラえもん誕生」で覆されることになった。
ドラえもんの耳はネズミ型ロボットに食いちぎられた。
ドラえもんは「元気の素」を飲んで元気を出そうと思ったが、間違えて「悲劇の素」を飲んでしまった。
そのせいでドラえもんは三日三晩泣き続け、振動で体のメッキが剥がれて青くなり、ついでに声（声優：大山のぶ代）もガラガラになった。......
ちなみに、実際にドラえもんが青い理由は、「いつも小学生向けの雑誌に載っているので、扉は暖色系の黄色が多く、タイトルは子どもが好きな赤なので、残る色は青しかなかったので、青にした」（アニメージュの追悼藤子F不二雄特集より、藤子F談）。
しずちゃんのバイオリンの腕前は......？バイオリンのしずちゃんの腕前は......」◆「バイオリンのしずちゃんの腕前は？
むかしむかし
素晴らしい バイオリン最高だ
現在
ギコ～バリバリ～ガギ～♪」！
解説】しずちゃんのバイオリンといえば、「ギコ～バリバリ～ガギ～! とジャイアンの歌並みに有名（？） 演奏が下手なことで有名な彼女。
小学2年生編（FFランド1巻収録）の第1話では、スネ夫が「すてきなしずちゃんのバイオリンは最高」としずちゃんのバイオリンを褒め、みんなから拍手をもらっていた。
ただし、このシーンでは初登場の「しずちゃん」ではなく、別人だった可能性も......。
(ちなみに「もどりライト」のしずちゃんも、特にバイオリンが下手というわけではなかったようだ)
のび太の両親の性格......？のび太の両親の性格......？
むかしむかしの話
のび太を怒らせないくらい優しい二人だった
現在
彼の両親はとても厳しく口うるさいだ。
のび太の両親...特に母親は、F映画の登場人物の中でも非常に厳しく、口うるさい性格をしている。
しかし...「はるばる未来の国から」でもわかるように、第1話ではかなりの過保護ぶりだった。
遥かなる未来の国から」に限らず、FFランドに収録されている他の雑誌に掲載された各第1話でも、パパとママ（当時は父と母）はかなり過保護な面を見せている。
冒頭の登場人物紹介で、「のび太はのび太に怒らないほど優しい」と書かれているが...。
アニメ「黄色いドラえもん」に登場するドラえもんの性格は？黄色いドラえもんの性格は、「ちょっとだけ、黄色いドラえもんみたい」だ。
むかしむかし
エリート意識が高い意地悪な性格
現在
いつもドジで失敗ばかりしているが、心は純粋である。
ドラえもんの昔の姿である「黄色いドラえもん」は、基本的に原作には登場しないアニメ限定のキャラクターである。
この「黄色いドラえもん」は、長い年月を経て、別の人格を持つようになった。
1980年の『ドラえもんびっくり大百科』に初登場したときは、エリート意識の強い嫌な奴だった。
しかし、1995年の『2112年ドラえもん誕生』で再登場すると、イメージがガラリと変わり、素直で純情なキャラクターとなった。
声も高橋和枝さんの「カツオ声」から、横山智佐さんのかわいい声に変わっていました。
タケコプターの名前は？タケコプターの名前は「タケコプター」だ◆タケコプターの名前は「タケコプター」だ。
ワンスアポンアタイム
ヘリトンボ
此の度
バンブーコプター
説明します： 言わずと知れた竹とんぼが、かつてヘリトンボと呼ばれていたことはよく知られている。
今でも「ヘリトンボ」という名称の書籍をお持ちの方は多いのではないだろうか。
しかし、現在の版ではすべてバンブーコプターに訂正されている。
この名称変更の理由は、ドラえもんが2度目のアニメ化をした際、「ヘリトンボ」がブラウン管を通して聞き取りにくかったため、耳で理解しやすい「タケコプター」に変更したためだ（水出孝一著『ドラえもんと野比家の謎』より）。
(※追記： 水出孝一著『ドラえもんと野比家の謎』によると、「ヘリトンボ」から「タケコプター」への改名はアニメ化第2弾がきっかけとなっているが、アニメ化第2弾以前の原作には「タケコプター」の名前が登場していることが確認されている。(2回目のアニメ化以前の原作に「タケコプター」という名称が登場していることは確認されている)
◆出木杉のフルネームは何？◆
むかしむかし
出木杉 太郎（でぎすぎす たろう
今
出木杉英才
のび太の同級生、出木杉英才は成績優秀でスポーツ万能、そのうえ性格もいい。
さて、彼のファーストネームだが、原作では2種類の形で登場している。
コミックス22巻の「税金鳥」では「出木杉太郎」、23巻の「千里眼シールで大ピンチ」では「出木杉英才」となっている。
さすがに2つも名前が違うのは問題(？)だ。しかし、現在は「太郎」という名前は消え、「英才」という名前に統一されているようだ。
物語「税金鳥」の「太郎」という名前は、現在「英才」に訂正されている。
英才」の読み方については、「千里眼シールで大ピンチ」という物語では、「英才」にはもともとルビが振られておらず、「税鳥」の改訂版では「英才」には当初ルビが振られていた。
しかし、1997年末に小学館文庫から発売された『de la carte ドラえもんの本』において、未来の出来杉の子供の名前が「秀世」であることなどから、「英才」を「ひでとし」と読むのではないかという説が提案された。この説が提唱された後、「ひでとし」が公式見解として一気に広まり、同書をはじめとするドラえもん関連の百科事典のルビも「ひでとし」に訂正された。
税金鳥の場合、3種類の名前が登場した。
以上の経緯から、現在の公式見解では、出木杉の正式名称は「出木杉英才（でぎすぎひでとし）」ということになっているようだ。
ちなみに、出木杉も初登場時は「明智」と呼ばれていた。
この話自体は現在単行本未収録だが、他誌で再版された際に「出木杉」に訂正されているので、現在は幻の名前と言えるかもしれません。
