音声圧縮技術の音質評価基準10

音声圧縮技術の音質評価基準

t f B! P L
基本的に耳が他人より良いと思っている人は信じるな。
二重盲検試験を嫌いな人は要注意。
アナログ音声しかない時代とは異なり、コンピュータによるABXテストでは、耳で試験することが可能である。
そのような時代になったので、注意するのがいいだろう。
MP3に圧縮すると、音の重厚さが減少するのか?

"MP3(またはAAC、WMA)に圧縮すると音の重厚さが減少する」という人が多少いるようだ(「LAME MP3の音の厚み」を検索)。
そう確かに言わない人も、圧縮技術も「音の重厚さ」などといった言葉で批判しようとする人は多い。
だが、MP3、AAC、WMAなどの音楽の非可逆圧縮により、「音の重厚さが減るだろう」と意見を言う人がABXテストをしているのを見たこともなく、その意見を他の人が確認できるように、音源を公開していることも見たことがない。
私が圧縮する前と圧縮した後に聞い比較した経験は、MP3などに圧縮したせいで「音の重厚さが減る」ことはありえない。
MP3などの圧縮すると、「音の重厚さが減少する "音源を知っているひとは、ぜひそれを公開して欲しい。

MP3などの圧縮すると、音が劣化する。
それは、「アーティファクト」とされている。
ほかにも、ビットレートを下げると、ローパスフィルタの周波数が下がるので、音がこもる。
これらの劣化は決して音の重厚さが減少」のように形容する現象ではない。
MP3などの圧縮すると、「音の厚みが減少した」と信じる人の根拠は、自分のリスニング(プラシーボを除去するためにABXが必要)の代わりに

圧縮技術の知識であることが多いようだ。
MP3などの非可逆圧縮技術は、元の音源情報を消してて高い圧縮率を実現している。
優先的に消されることは、人が聞こえにくいと考えられる成分である。
例えば、16kHz以上の高い周波数の音はその対象である(ローパスフィルタ)。
ローパスフィルタによる音質の劣化は、「音の重厚さの減少」ではなく、音がこもったようになるだろう。

(16kHz程度以上カットするフィルタを介しても、実際にはそれほど音がこもることはない。
12kHz より上をカットすると相当「音のこもり」が生じる。)
より大きな音の近くにある小さな音は大きな音で隠れて聞こえにくくなるので消される(心理音響分析)。
特に知識を持っている人は、「音を間引くので音の重厚さも減るだろう」と思う傾向があるようだ。
だが、実際に聞いてみると分かるように、(ABX必須)
音情報を消すことによって起こる音質の低下は、「音の重厚さの減少」というより、不要な音が付加されたり
音が湾曲したり、きれいなトーンが震え荒れたり、アーティファクトができる。

アーティファクトによって音が汚れる。
これは、アナログ的な音の劣化は非常に違うアナログ音楽の用語で批判するのは正しくない。
アーティファクトは、心理学的にも技術的にも興味深い。
どんな音がアーティファクトかは、聞いたことないとわからない。
「音楽の可逆圧縮技術では、アーティファクトの解決が必要である」というのをわからずに
過去のオーディオの批判で多く使用されていた言葉で思考する習慣から脱出できず、 MP3などの技術情報を少し知っただけで誤解する潜在的可能性があがる。

補足1:可逆圧縮技術による音の劣化は、主にアーティファクト音が汚くなってためで、アナログ再生機器の選択と調整の違いによる音質の変質とは違ってている。
アナログ再生機器の選択と調整に "味"の問題がとても大切である。
だが、汚れは音の汚れなので、アナログ再生機器と同列に「好き」の問題が重要であるとは言えない。
音の汚染のパターンは多様であるためどのような汚染が耐えられるかどうかについては、「味」が入る余地はあるが、どんな音の汚染でも嫌なのは明確なことなのでアーティファクト少ないほど良い。
もう調整されたエンコーダの設定を自分で変更すると、確実にアーティファクトが増加される。
音の汚れを増やしたい人には勝手にすればいいが、人にそのような設定を勧めるはやめよう。

補充2:デジタルで生じたアーティファクトの判別には、アナログ再生環境も大切である。
だが、ある程度の性能がある場合、アナログ再生環境の違いで発生する音質の違いが明確な目立つアーティファクトの鑑別に影響を与えない。
それは、実際に汚れがどんなものかを経験すると納得できるものである。

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