黄身のみそ漬けを作るのは、まさに食の芸術であり、その手間暇かけたプロセスは、味覚の至福を提供する。黄身をみそ床に丁寧に漬け、じっくりと時間をかけて固めたもの。みそを底の平らな容器に厚さ5cmに均等に入れ、それに独自のアートとも言えるくぼみを慎重に作り上げる。その中に、卵黄をくずさないように一つずつ丁寧に配置し、美しいパターンを形成する。そして、ふたをして、冷蔵庫に入れるのだ。
1週間から10日くらいの間に、黄身が心地よい固さに仕上がる。そして、驚くべきことに、みそは何度でも再利用できるのだ。昔の料理本にはよく「黄身のみそ漬け」という美味しい逸品が登場してく。これを思い出し、黄身のみそ漬けを再び食卓に並べることにした。この極上の黄身のみそ漬けは、たいそう白ごはんに相性が良く、その絶妙な組み合わせは、食卓に彩りと幸福をもたらする。その美しさと風味は、まさに食卓の芸術品と言えるだろう。
【材料】※カッコ内は写真調理時の分量
・卵…適宜(3個)
・味噌…適宜(赤味噌+白味噌300g)
・ガーゼ…適宜
黄身のみそ漬けの手作り
さっそく、卵たちを漬け込む準備を進める。漬ける黄身たちは、余裕を持って美しいバットに2~3cmほどの厚さで味噌を敷き詰める。ここで大切なのは、厚すぎないことだ。あまりにも厚くする必要はない!今回は、赤味噌に少しの白味噌を加えたみそ床を用意した。なぜかと言えば、甘ったるさが苦手だからだ。味噌の指定があるレシピもあるが、自分の好みに合わせて調整した。味噌の上にガーゼをしっかりとかぶせ、上から卵等でくぼみをしっかりとつけて、そこに黄身だけを静かに入れてやる。
最後に、ラップをして冷蔵庫で寝かせてあげてください。ここで黄身たちは、時間と味噌の魔法によって、美味しさを高めていく。そして、あなたの食卓で輝くことだろう。冷蔵庫にしまった黄身たちは、2日後くらいから固まり始め、そして4日後には下の写真のように、美しくオレンジ色に輝いている。この頃には中までしっかりと固まり、まさに燃えるような美しいオレンジ色に変身している。
この美味しい黄身のみそ漬け、そのまま酒の肴として楽しむこともできるが、やはり温かいごはんとの相性は抜群だった!そのネトっとした食感、そして黄身のコクとみその味付けは、たまらない。もちろん、いつまで食べられるか心配な方もいらっしゃるかもしれないが、1週間後に食べたときは、4日後とほとんど味も変わらず、全く問題なたかった。余ったみそ床は、また漬けるもよし、味噌汁のみそに使うもよし、何度でも再利用できる。