音声圧縮技術の音質評価基準13

音声圧縮技術の音質評価基準

t f B! P L
80 kbps personal listening test (summer 2005), AAC MP3 Ogg Vorbis WMA では同じ 80kbps 程度で比較すると WMA の音質は MP3 よりも勝っているとは言えないという結果が出ている。
WMA には MP3 では使用しない低ビットレートでの音質をよくする技術が導入されているはずである。
それなのに 80kbps で MP3 と有意な違いが出ていない。
この事実は WMA エンコーダーの調整が乏しいことを強烈に表している。

補足:128kbpsはCD音質も企業側の一方的宣伝で広まったくだらない思考である。
実際にはどんなコーデックを使っても 128kbps の音質は CD よりも劣っている。
もし128kbpsはCD音質と勘違いした人が増えれば有料音楽配信で 128kbps 音楽を買う人が増えるだろう。
実際にそうなればコーデックのライセンスを持つ企業は曲単位で徴収されるライセンス料のを増やすことが可能になる。
MP3デコーダーごとに音質は大きく異なる?

検索してみると「MP3デコーダーごとに音質はかなり違う」と思っている人たちが多くいるようだ。
実際にはバグが無く充分正しいMP3デコーダーなら何を使っても音質に差は発生しない。
たとえば mpg123、mpglib、MAD、Audioactive MP3 decoder などの有名なデコーダーでなら通常のリスニング環境においてそれらの音質の差を認識することはできない。
(デコーダーとプレイヤーの違いに注意してください。
MP3プレイヤーはMP3ファイルのデコード以外の様々事ができる。)

非常に静寂な音源をMP3で圧縮し、通常のでは考えられない食らいボリュームを上げて再生する」というリスニング試験であればデコーダーごとの音質の違いを確認できるようだ
だがその試験をした guruboolezさんも通常とは違う環境におけるテストということを繰り返し、そのテストが "MAD CHALLENGE" ではないことを重視している。
Hydrogenaudio Forums では「通常の環境ではMP3デコーダーごとに音質の違いなど無い」が普通になっており、その常識にあがらい有名なMP3デコーダーどうしの 、特に MAD とそれ以外のデコーダーの音質の違いを確認するテストに挑戦することは "MAD CHALLENGE" と呼ばれ、ジョークのひとつになっている。
LAME の開発者の一人である Gabriel さんは Mad challenge - my result を投稿して楽しませてくれた。

ジョークなるような話をまじめに信じている人がたくさんいるのはどうしてなのだろうか?
試してみた範疇では mpg123 (Otachan's in_mpg123.dll for Winamp) と mpglib (foobar2000) と MAD (foobar2000) と Audioactive MP3 decoder によるデコード結果 (16bit linear PCM) の違いは 16bit 整数で最大 1 のさしか発生しない (例外的に最大 2 の違いが発生することもある)。
lame.exe --decode によるデコード結果は LAME タグを使ったギャップレス再生に対応しないことを以外は mpg123 のデコード結果と同じである。
最下位1ビットの差が発生したサンプルを数えてみると、mpg123 と mpglib は非常に近く、MAD と Audioactive もかなり近いこともわかる。

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